カルシウムの働き
骨はカルシウムを貯蔵すると同時に、血液などの体液中に含まれるカルシウムの濃度を調節する役割があります。
血液や筋肉に溶け込んだカルシウムは、神経の情報を伝達したり、筋肉を動かす働きなど、人間の体が正常に働くための役割を担っております。
①骨と歯の形成
骨は体の細胞と同じように、少しずつ形成と破壊を繰り返し、つくり替えられています。食べたカルシウムは、小腸から吸収されて血中に入り、すぐ使う分だけ残して残りは骨に蓄えられます。その際、骨や歯の形成にカルシウムが使われます。
②筋肉を動かす働き
血液中に十分なカルシウムがあると、筋肉の細胞にカルシウムが浸透し、筋肉が伸びたり縮んだりしてスムーズに体を動かすことができます。
③脳や神経の情報を伝える働き
血液中のカルシウム濃度が一定の値に保たれていると、脳や神経に情報を伝えることができ、脳の活動をスムーズにすることができます。
④出血をとめる働き
怪我をして傷口から血が出ると、カルシウムの血液を凝固させる働きを介して、血を止めます。
⑤その他の働き
・細胞の分裂・増殖・分化
・抗原の認識と抗体の分泌
・精子、貧食細胞の運動
・網膜細胞の感光
・貧食作用の補助
・神経細胞の興奮
・外分泌(唾液、胃液、膵液)
・骨格筋、心筋、平滑筋の収縮
・内分泌(各種ホルモン)
・酵素の活性化
・高血圧動脈硬化の予防
関連記事
-
-
日焼けしやすい肌とカルシウム
1982年 アメリカ生理学雑誌に 「表皮はパワフルな電池である」 …
-
-
喘息の季節とカルシウム
喘息で一番多いのは風邪や扁桃腺などに併発する場合ですが、 とくに、 …
-
-
カルシウムをきちんと摂れていますか?
食品に含まれるカルシウムの吸収率は低く、意識しなければ摂取しにくい栄養素です。ま …
-
-
カルシウム不足になるとどうなるの?
カルシウムは体内で様々な働きをしております。 ですので、カルシウム不足になった際 …
-
-
じんましんとカルシウムの関係
蕁麻疹も湿疹もアレルギー性の疾患ですが 抗ヒスタミン剤を使用しても …
-
-
カルシウムは摂り過ぎても大丈夫?
カルシウム摂取量の上限量は、厚生労働省がさまざまな試験結果をまとめ、取りすぎても …
-
-
オネショとカルシウム
人間の体内でカルシウム不足に陥ると、 血液がアシドーシス(酸性状態 …
-
-
虫歯!!本当の原因とは?
甘いものを食べると虫歯ができる! などとよく言いますが… &nbs …
-
-
カルシウムと側弯症の関係
・・・側弯症とは? 脊柱が側方へ曲がり、そのうえ、ねじれも加わる病気です。 一時 …
-
-
カルシウムと腸の関係
快食・快眠・快便は、 健康のバロメーターと言われていますね。 なの …