平均身長を考える

平均身長とは、（２０１１年度調査版）

文部科学省における平均身長とは、毎年日本全国の指定校を選出・測定し、統計資料として発表しています。
子どもたちの発育状態を把握し、統計資料としてデータを収集する目的で、明治33年から現在までの平均身長データがあります。
平成２１年の実施校は、全国７７５５校で、発育調査６９５６００人・健康状態調査３３７４４０１人でした。
毎年4月1日～6月30日までの期間に指定校で測定され８月までに文部科学省に提出されています。

調査事項は、
① 児童等の発育状態（ 身長， 体重及び座高）
② 児童等の健康状態
（ 栄養状態， せき柱・胸郭の疾病・異常の有無， 視力， 聴力， 眼の疾病・異常の有無， 耳鼻咽頭疾患・皮膚疾患の有無， 歯・口腔の疾病・異常の有無，くう結核の有無， 心臓の疾病・異常の有無， 尿， 寄生虫卵の有無， その他の疾病・異常の有無及び結核に関する検診の結果）などです。

毎年、12月頃に「学校保健統計調査速報」、毎年3月頃に「学校保健統計調査報告書」として統計資料が公表されます。もちろん、インターネットでも閲覧することができます。

【統計の見方】

（平成２１年度学校保健統計調査より）

５歳～１７歳までの男女に関しての平均身長が記載されています。
平成２１年と平成２０年度との比較ができます。
親世代との比較も興味がありますね！

お子さんの年齢と平均身長を比較することも可能ですが、
子どもの成長は誕生日からの月日により発育発達に大きく影響します。
但し、本調査は、測定期間が決められていますので　その子の成長に応じた平均調査とは違いますので、
この表と自分の子どもとの身長差はあくまでも参考として見てください。

そこで、皆さんに知ってほしいところは、年間成長率。

たとえば、21年度男子６歳の場合、
５歳から６歳への1年間の身長の伸びは、6cmですね！

お子さんの伸びは、どうでしょうか？
今は、平均身長が低くても　年間の伸びが止まっていなければ大丈夫です。

女子１０歳の場合、９歳から１０歳の年間伸び幅は、6.8cm。
お子さんは、いかがでしょうか？

もし、平均の伸びを示していない場合は、生活の見直しが必要ですね。

平均身長で面白い結果をお見せしましょう。

平成22年度　都道府県別男女総合身長比較
1位 富　　　山
2位 秋　　　田
3位 新　　　潟
4位 京　　　都
5位 東　　　京
6位 神　奈　川
7位 石　　　川
8位 滋　　　賀
9位 福　　　井
10位 山　　　形
11位 千　　　葉
12位 鳥　　　取
13位 青　　　森
14位 宮　　　城
15位 北　海　道
16位 和　歌　山
17位 兵　　　庫
18位 奈　　　良
19位 埼　　　玉
20位 三　　　重
21位 群　　　馬
22位 山　　　梨
23位 茨　　　城
24位 静　　　岡
25位 岩　　　手
26位 岐　　　阜
27位 栃　　　木
28位 大　　　阪
29位 熊　　　本
30位 山　　　口
31位 長　　　崎
32位 愛　　　知
33位 香　　　川
34位 福　　　島
35位 愛　　　媛
36位 佐　　　賀
37位 長　　　野
38位 大　　　分
39位 鹿　児　島
40位 福　　　岡
41位 高　　　知
42位 徳　　　島
43位 岡　　　山
44位 島　　　根
45位 宮　　　崎
46位 広　　　島
47位 沖　　　縄
の順です。

身長は、まさに「東高西低」の天気図のようです。

原因は、まだ公表できませんが九州・四国各県が下位の方に集まっているのは一目瞭然ですね。

日照時間や代謝、食べ物、睡眠時間、小・中学校での運動等身長に関しては
未知数な部分も多いのです。
国内だけを見れば、そう違和感はありませんが　海外と比較したらどうでしょうか？

[平均身長国際比較]
＜オランダ人の平均身長＞
平均身長は男性が182.5cm、女性が170.5cmと、圧倒的に背が高い！

＜ドイツ人の平均身長＞
平均身長は男性180cm、女性168cm。

＜アメリカ人の平均身長＞
平均身長は男性が175cm、女性が162cmです。

<韓国人の平均身長＞
韓国の平均身長は男性が173cm、女性161cmです。スポーツでの身長差は大きな武器。

＜日本人の平均身長＞
日本人の平均身長は、男性172cm 女性158cmです。

<中国人の平均身長>
中国の平均身長は男子170cmと女子が159cm。

＜北朝鮮人の平均身長＞
平均身長は男性が165cm、女性が154cmです。食糧難と聞く北朝鮮だが、身長は？？
（OECD 2009年データによる）

最近のデータでは、高度経済成長で中国人の平均身長は日本を超えたという情報もあります。
韓国などアジア圏の国々と比較しながら思うことは、「身長の国際競争」があるとしたら、私は、”日本も頑張んないといけない。”と考えてしまうのですが、みなさんはいかがでしょう？

しかし、残念ながら現在、日本の子ども達の身長は下降し始めているのです。

次に、過去からの日本人の平均身長の推移です。

（平成２１年度学校保健統計調査より）
グラフを見てお分かりのように、平成１１年をピークに身長の伸び止まりが生じています。

特に、中学生は昨年度と比較すると平均値が下がっています。

中国・韓国と日本の違いは、国土のカルシウム含有量です。
土壌に、カルシウムが少ないと　流れる水のカルシウム濃度も低くなります。
そこで育つ植物はどうでしょうか？　家畜は？　そんな環境下で子どもたちは生活しているのです。
この現実に、私たちは何をすればよいのでしょうか？

やはり身体の素となるカルシウムの摂取を意識すべきではないでしょうか？
現在、国の調査では　中学生の大半が１日に必要なカルシウム量の半分程度しか摂取できていません。
子どもの発育発達過程は、様々な要因で変化してきます。

特に食べ物は大きな影響がありますが、
食べ物以外に　友人関係や親子関係、遊びの種類、睡眠時間やストレスなども関係しています。

更に、成長期も個々で異なり、伸び悩みや後から急に伸びる子もいます。

身長をあまり気にしすぎて数多くのサプリメントがストレスとなり、成長に悪い影響をあたえている場合もあります。
お子さんの成長を見守りながら希望を持って応援していく姿勢は、親として保っていきたいものです。

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お子さまの身長の伸びや体格に悩んだら、まずは専属栄養士に相談してみませんか？？？

・うちの子は食が細いからこれからが心配
・どうしたらうちの子は身長が伸びるのかな？
・インターネットで調べてもそれが正しいかどうか確認できない…。

お子さんに対してこんな悩みをお持ちのお母さま一人で悩まず、専属栄養士にご相談ください。
忙しいママでも簡単に出来る方法が沢山あります。

是非、お子さまの未来の可能性のために一度お気軽にご相談ください。

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