身長を伸ばしたい小学生のお母さんへ
2018/03/16
人の発育は、連続性や順序性はあるものの、常に一定の速度で進行していくものではありません。
小学生は
・発達速度の著しい乳幼児期(第一次発育急進期)
・性的成熟が起こる思春期(第二次発育急進期)
急速な発育が見られる時期の間になり、身体の発育は比較的ゆるやかです。
更に、一般的に、「小学生」と言っても、1年生と6年生とでは発達のスピードも大きく変わります。
ここでは、児童前期(1年生~3年生)・児童後期(4年生~6年生)として2つに分けてお伝えします。
【児童前期】
児童前期1年生~3年生の平均身長
[男子の場合]
1年生男子116.7cm~3年生128.2cmと1年間に3.8cmずつの伸びを示し
[女子の場合]
1年生女子115.8cm~127.4cmと1年間に3.8cmずつの伸びがあります。
幼児期に目立って伸びていた身長も停滞期に入りますので、
大半のお母さんはわが子の身長をこの時期に諦めてしまうことが多いようです。
この3年間は、身長の蓄積時期とも言われる時期で、骨を太くする期間ですので、
幼児期のように目立って身長が高くなることはなくても身長を高くする日常習慣を続けておく必要があります。
「運動の習慣」
児童前期の子どもの身長を高くする運動習慣を、どのように身につけるか?
子どもがさまざまな運動をこなすようになるためには、主に動作の巧みさ、持久力、筋力という力が必要です。
動作のたくみさとは、運動の調整力であり、これに関連する体の器官・機能は、神経・筋系です。
持久力とはスタミナ、粘り強さであり、筋および呼吸・循環系と関連します。
筋力は力強さであり、筋・骨格系と関連します。
ご承知の通り、骨を伸ばすためには、骨を刺激する毎日の運動は欠かせません。
1年生の頃は、幼児期と比べ、学校へ徒歩での登下校や体育の授業、校内行事などで
年齢に対する運動量は適度ではあるものの3年生頃になると校内での運動だけでは物足らない場合もあります。
骨を育てる運動では、
縄跳びやウォーキング・ランニング・ジャンプなど陸上系やバスケット・バレー等ジャンプ系の運動が適しています。
しっかりと身体を動かし 夜は自然と寝れるような習慣を作ってください。
「睡眠の習慣」
身長を伸ばす小学生未満の項目でも書いていますが、睡眠には、大変重要な役割があります。
○伸長にもっとも関係が深い「成長ホルモン」。
○気持ちを落ち着かせ性的成熟を抑える「メラトニン」。
○集中力を高める「副腎皮質放出ホルモン」。
○体温を上げ、頭の働きを良くする「コンチゾール」。などが寝ているときに体中に放出されます。
深い眠りのときに、成長ホルモンが、多く分泌されていることが分かっているので、深い眠りをよい状態でしっかりと取ることができる生活習慣が必要です。
その為には、昼間身体をしっかり動かすことが重要なのです。
「食事の習慣」
子どもの身体は、食べたものでしか育たないことは既におわかりと思います。
身長を高くするには、バランスの良い栄養素は欠かせません。
その為には、身長が伸びやすい「味覚を作り」「身長が高くなる食べ物を食べる」ということです。
味覚に関しては生まれつきの要素は少ないと考えられています。
味覚の発達は、10才~15才で終了しますので児童前期で十分変化します。
「学校給食のお陰で好き嫌いがなくなった。」
という声を聞きますので児童前期には、「偏食」から卒業させたいものです。
身長を高くする食べ物には、甘いものは含まれずどちらかというと「苦いもの」に多いようです。
児童前期は、基本的栄養素として
エネルギー・脂質・タンパク質・ビタミンA・ビタミンB1
・ビタミンC・カルシウム・鉄・ナトリウム・植物繊維などバランスよく食べることが重要です。
毎年、日本人の栄養摂取調査(厚生労働省発表)では、カルシウムの不足が指摘されています。
カルシウムは骨の材料にもなります。意識して多く摂取させた方がよいでしょう。
また、朝食抜きや偏食、インスタント食品の多量摂取、ジュースやケーキ、
砂糖菓子などは体内カルシウムを奪ってしまいますので食べ過ぎには注意が必要です。
【児童後期】
児童後期になると、性的成熟が起こる思春期(第二次発育急進期)に近づくことで男女差のみならず、
個人の間でも発育の差が大きくなる年齢です。
児童期の特徴としては、発育の男女差の発生があげられます。
また、女子の方が思春期の開始が早いと考えられ、
女性ホルモンは早い子で小学3年生から分泌が開始されます。
10歳頃には女子は身長・体重において、男子を上回るようになります。
児童後期4年生~6年生の平均身長は、
[男子の場合]
4年生男子133.5cm~6年生145cmと1年間に3.8cmずつの伸びを示し
[女子の場合]
3年生女子133.5cm~6年生146.8cmと1年間に4.4cmずつの伸びがあります。
特に、10才~11才の1年間に6cm伸びていますので、
身長を伸ばしたいと考えるのであればこの時期を逃すわけにはいきません。
女の子にとっては、絶好の伸長期です。
「運動の習慣」
児童後期の子どもの身長を高くする運動は、児童前期と少し変わってきます。
それは、身体の発達段階によるものです。
小学4年生頃から身体は一段と成長し、持久力が身についてきます。
持久力とはスタミナ、粘り強さであり、筋および呼吸・循環系と関連します。
児童前期と比べ筋力の成長も著しくなります。
骨を伸ばすためには、骨を刺激する毎日の運動は欠かせませんが、
過度な運動は身長を高くする為にマイナスとなります。
1 日の活動時間 1~2時間程度・1週間の活動日数 5 日 以 内が適していると言われています。
骨を育てる運動では、
縄跳びやウォーキング・ランニング・ジャンプなど陸上系やバスケット・バレー等
ジャンプ系の運動が適していますが、好きなスポーツや地域スポーツも大変効果があります。
しっかりと身体を動かし 夜は自然と寝れるような習慣を作ってください。
*注意点*
筋肉が付き始める年齢ですので放置していれば固い筋肉が原因で
骨が伸びるのを妨げてしまうこともあります。
スポーツをした後は、寝る前には、背骨や腰・ひざ・足首などの関節を伸ばすストレッチは習慣にしてほしいものです。
「食事の習慣」
児童後期より成長期に入りますので、食べる量が変わってきます。
お腹を満たすだけの食事ではなく 栄養にも気をつけて食事をとらせてください。
家庭での朝・夜の食事の量が不足すると
お菓子を食べてしまい虫歯の原因や翌朝の食欲不振・欠食の原因になったりします。
身長を高くするには、バランスの良い栄養素と必要な食事の量は欠かせません。
児童後期に入ると、友達関係を重視するあまり無理なダイエットを志向するケースもあるようで
この時期のダイエットは、一生涯の骨量・骨密度との関係が深くなりますので決して勧められることではありません。
児童後期には、基本的栄養素 エネルギー・脂質・タンパク質・ビタミンA
・ビタミンB1・ビタミンC・カルシウム・鉄・ナトリウム・植物繊維などバランスよく食べることが重要です。
特に、女子の場合 カルシウム・鉄分・ビタミンC・食物繊維の量を多めに食べましょう。
男子の場合、
過度なスポーツ飲料の摂取は、ブドウ糖が多く含まれているため、飲むと急激な血糖値上昇を招きます。
いわゆる高血糖です。
この習慣がインスリンというホルモンを必要以上に出すことに繋がり、
低血糖症という病気になっていく子もいます。
血糖値の急激な上昇・下降は、体にとって大きな負担であり、
これが精神面にも影響を与え、キレる、パニック、過呼吸などの症状を起こす子もいます。
また、インスタント食品・加工食品・輸入食品など
長期間保存可能な食品には防腐剤や洗浄剤などで
リン酸塩を始め食品添加物が多量に添加されているケースも多く
ミネラル不足や体内カルシウムと結合して体外に排出してしまうことが指摘されています。
日本人の栄養摂取調査(厚生労働省発表)でも近年の、カルシウムの不足が指摘されています。
カルシウムは骨の大事な材料にもなります。意識して多く摂取させた方がよいでしょう。
また、朝食抜きや偏食、インスタント食品の多量摂取、
ジュースやケーキ、砂糖菓子などは体内カルシウムを奪ってしまいますので食べ過ぎには注意が必要です。
「睡眠の習慣」
児童後期で最も重要なのが、睡眠時間です。
睡眠は、身体の機能を管理している副交感神経が働く時間ですので十分な時間の確保が必要です。
また、児童後期から成長ホルモンの分泌量も増えてきますのでこの時期を上手く使ってほしいものです。
しかし、塾やスポーツクラブ・テレビなどで睡眠時間の減少や生活の大人化がはじまります。
無防備ですと、睡眠時間は減る一方です。しっかりとした対策が必要になります。
児童後期における睡眠効果
○PM10:00 成長ホルモン分泌=骨や筋肉を作ってくれます。分泌量が増加しています。
○PM12:00 メラトニン=情緒安定・自然治癒力・性的成熟抑制(成長期の長期化)
○AM3:00 副腎皮質放出ホルモン=集中力を高める。
○AM4:00 コルチゾール=体温上昇・やる気・活力UP
○AM4:00 GABA=興奮抑制
○AM6:00 ベータエンドルフィン=意欲ややる気を出す。
また、思春期の睡眠不足の弊害としては、
女性ホルモン分泌によりイライラ・ムシャクシャした精神状態になり
友人関係に変化が起こることでストレスも現れてきますが
睡眠はそれらのストレス発散にもつながります。
夜遅い場合は、夕飯は軽めにしシャワーなどで時間短縮を行い
朝早めに起きてお風呂や食事の時間をしっかり取るなど朝型の生活習慣に変化していきましょう。
*児童後期の注意点*
「成長痛」
普通に生活をしている子また、激しい運動をした後など 夜になると
脛やひざ、中には足の甲が痛いと言い出すお子さんがいます。
それは、カルシウム不足と思っても良いでしょう。
骨が伸びようとする時に、骨の材料となるカルシウムが不足していると
神経を刺激し痛みを感じるようです。
ストレスも体内カルシウムを奪ってしまいます。
この年代は、様々な点でカルシウム不足が指摘されています。
カルシウムを十分に摂取させたいものです。
「成長痛」「栄養」「睡眠」には十分気をつけてください。
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